「食べてすぐ寝ると牛になる」 昔から、食事をしてすぐに横になったり、寝ることは行儀の悪いこととされ、その戒めからこのようなこわざが生まれました。 もちろん、筋トレ後にプロテインを飲んで、すぐに横になることも行儀の悪いことです。そのため、プロ…
なぜ筋トレが続かないのでしょうか? この問いに進化生物学者のDaniell Liebermanはひとつの答えを提示しています。 「そもそもヒトは筋トレをするようにデザインされていない」 200万年という長い石器時代に、ヒトは獲物を狩るために長い距離を走り、正確に…
筋トレは多くのリターンを与えてくれます。 筋トレは筋肉を肥大させ、筋力を高めるだけでなく、男性には男らしい肉体を、女性には美しいスタイルを与えてくれます。それだけでなく、筋トレは睡眠の質を高め、心臓を強くし、不安を和らげ、病気による死亡率を…
ケガや痛みがあると、しばらくの間、筋トレができなくなります。そのときに、どうしても気になってしまうのが筋肉量の減少です。誰しも努力して得た筋肉を失いたくないものです。 しかし、現実は残酷です。 残念ながら、筋肉の不活動よって筋肉量は1日あたり…
「150 / 94」 血圧計に表示された数値をみた医師は、残酷な診断を告げました。 「高血圧ですね」 Fig.1:高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)より筆者作成 「高血圧は怖い病気なので、まずは運動や生活習慣の見直しから始めてください」 なぜ、高血圧は怖…
「筋トレ終わったら、とりあえずプロテイン飲んでおけばOKですよね?」 このような質問に現代のスポーツ医学やスポーツ栄養学はこう答えています。 「筋トレ後の24時間を意識してタンパク質を摂取しなさい」 筋トレ直後はタンパク質摂取のゴールデンタイムと…
スポーツ科学は僕たちに残酷な真実を告げています。 「筋トレ後のアルコール摂取は筋肥大の効果を減少させる」 筋トレによる筋肥大の効果は、筋肉のもとである筋タンパク質の合成によってもたらされます。筋タンパク質を合成する主な調整因子とされているの…
「いつも頭の中で4回転を跳ぶイメージを繰り返している」 平昌オリンピックで2大会連続の金メダルを獲得した羽生選手はインタビューでこう述べています。 イメージトレーニングが運動の正確性やパフォーマンスを向上させるというエビデンスは数多く報告され…
現代のスポーツ医学は、筋トレの効果を最大化するための方程式を示しています。 トレーニングの効果 = 総負荷量 = 重量 × 回数 × セット数 × 頻度 トレーニングの効果(特に筋肥大)は総負荷量によって決まります。総負荷量は重量や回数などをかけ合わせた…
「1杯のコーヒーが筋トレの効果を高める」 このような記事をネットメディアやブログで目にすることがあります。しかし、カフェインが運動のパフォーマンスを向上させるエビデンスは示されていますが、コーヒーは本当に筋トレのパフォーマンスを高めるのでし…
筋トレの効果を高めるには、タンパク質の摂取がとても大切になります。 トレーニング後にはプロテインを飲み、帰り道にはいきなりステーキに寄っていくというルーティンが確立されるくらい、トレーニーはタンパク質を意識しています。 しかし、スポーツ医学…
トレーニングを終えた僕たちは鏡の前に立ち、ひとつひとつの筋肉を見てこう思います。 「今日も大胸筋や三角筋、大腿四頭筋が良い感じにパンプアップされたな」 しかし、パンプアップされたのはこれらの筋肉だけではありません。鏡には決して映らない、命を…
筋トレの効果を最大化するためには、どのようにトレーニングプログラムを考えれば良いのでしょうか? この問に現代のスポーツ医学はこう答えています。 「総負荷量を高めるようにトレーニングをデザインするべきである」 総負荷量とは負荷量(重量)と回数(…
筋トレしたい。 でも忙しくて筋トレする時間がなかなかとれない。 短時間でも効果的な筋トレメニューはあるのだろうか? 筋トレのメニューは目的(筋力のアップや筋肥大、パフォーマンス)に応じて異なります。そのため、このメニューをやれば万能な効果を得…
「筋トレをはじめて3週間、鏡にうつる僕のカラダは明らかに大きくなっていた」 筋肉の本当の特性は、身体を動かすことに起因するストレスに対して迅速に適応し、将来のストレスに耐えうることができることです。 運動生理学では、この特性について半世紀以上…