リハビリmemo

大学病院勤務・大学院リハビリテーション学所属の理学療法士による「研究と臨床をつなげるための記録」

FES自転車運動は姿勢制御に効果的(特に筋緊張が高い場合)

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Cycling exercise with functional electrical stimulation improves postural control in stroke patients.

Gait & Posture, 2012

 

慢性脳卒中患者20名を対象に、機能的電気刺激(FES)自転車運動の姿勢制御への即時的効果を調べた報告。

対象を①FES自転車運動グループと②FESなし自転車運動グループに分けて、

20分間の自転車運動前後で以下の評価を実施した。

・重心動揺計を用いたバランステスト

・筋緊張テスト(ヒラメ筋H反射、ペンドラムテスト)

結果、両グループともにバランスの改善を認め、両グループに有意な差は認めなかった。

しかしながら、FES自転車運動は、筋緊張の高い患者に対して、FESなし自転車運動よりも

有意に筋緊張の緩解を示した。

とのこと。

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自転車運動は、筋緊張を和らげ、バランス機能を高めることは以前より認められている。今回の報告では、筋緊張が亢進されている症例においては、FES自転車運動がより効果的であり姿勢制御能力の改善につながることを示している。 

FES自転車運動の体幹への効果(昨日のブログ)と今回の末梢(足部)への効果が歩行機能の改善要素になっているのかもしれない。しかし、20分間のトレーニングでこれだけの即時効果を示すのは興味深い。

Cycling trainingは研究テーマではないが、もう少し調べてみようかな…

 

 

脳卒中リハビリシリーズ

脳卒中リハビリ①:バランス感覚には、足底感覚へのアプローチ! 

脳卒中リハビリ②:自転車トレーニングでは、速度一定でお願いします。

脳卒中リハビリ③:脳卒中早期からFES自転車運動で体幹機能を高めよう!

脳卒中リハビリ④:FES自転車運動は姿勢制御に効果的

脳卒中リハビリ⑤:自転車トレーニングは、ただ漕いでるだけじゃダメ。

脳卒中リハビリ⑥:自転車で突っ張る筋肉をほぐせるかも。

脳卒中リハビリ⑦:歩行スピードを高めたいなら、足関節背屈筋力を高めよう。

脳卒中リハビリ⑧:歩行距離をのばすには、やっぱり足関節背屈筋力?

脳卒中リハビリ⑨:上手に歩くためには、エンジンとブレーキ、どっちが大事?

脳卒中リハビリ⑩:歩行立脚期の機能改善には、この装具で。

脳卒中リハビリ⑪:遊脚期の足関節背屈を増強させる新しいトレーニング

脳卒中リハビリ⑫:視覚的フィードバックで知らないうちに歩行が変わる?

脳卒中リハビリ⑬:フィードバック療法で麻痺側の足を使えるようにしよう。

脳卒中リハビリ⑭:非麻痺側下肢も見逃すな。

脳卒中リハビリ⑮:ただ自転車を漕ぐだけではダメな根拠

脳卒中リハビリ⑯:片麻痺にもインソールは有効。

脳卒中リハビリ⑰:中殿筋への機能的電気刺激療法は、歩行の対称性を改善させます

脳卒中リハビリ⑱:効果的な立ち上がり練習の方法

脳卒中リハビリ⑲:立ち上がり動作と荷重感覚

脳卒中リハビリ⑳:筋力トレーニングだけでは効果なし

 

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