リハビリmemo

理学療法士・トレーナーによる筋トレやダイエットについての最新の研究報告を紹介するブログ

筋トレが続かない理由〜ハーバード大学が明らかにした答えとは?

「筋トレが続かないんです…意志が弱いんです…」 筋トレは病気による死亡率を減少させ、睡眠の質を改善し、糖尿病や心臓病のリスクを軽減させるだけでなく、男性には男らしい肉体を、女性には美しいスタイルを与えてくれます。 『筋トレが病気による死亡率を…

筋トレの効果を最大にする「関節を動かす範囲」について知っておこう

トレーニングで関節を大きく動かすとキツくて、動かす範囲を少なくするとラクになるのは何故なのでしょうか? 例えばアームカールで、肘をしっかり伸ばしたところから、しっかり曲げるフルレンジのトレーニングよりも、中間の角度で小さく動かすパーシャルレ…

筋トレとアルコールの残酷な真実(続編)

「筋トレ後のアルコール摂取は筋肥大の効果を3割減少させる」 2014年、僕らにとって残酷な真実が明らかになりました。この真実をブログで紹介してから多くのコメントをいただき、「筋トレ後の至福のひとときが奪われる!」という悲鳴が渦巻いていたのを覚え…

プロテインは腎臓にダメージを与える?〜現代の科学が示すひとつの答え

「タンパク質の大量摂取は腎臓にダメージを与えるのか?」 1948年、ミネソタ大学のThomas Addisが「腎臓への過負荷は腎臓に長期的なダメージを与える」という報告をして以来、このテーマは約70年にわたって議論されています。 なぜ、ここまで議論が続いてい…

筋トレが病気による死亡率を減少させる幸福な真実

2017年11月7日、アメリカ・ABCニュースで興味深い記事が掲載されました。 「筋トレがすべての病気の死亡率を減少させる」 ✻How sit-ups and push-ups could ward off an early death - ABC news これは2017年10月に報告された8万人の大規模研究の結果を伝え…

ホエイプロテインは食欲を抑える〜最新のエビデンスを知っておこう

これほど多くのダイエット本が書店にならんでいるのは何故なのでしょうか?それは、ほとんどの人がダイエットができないからです。 では、何故、ダイエットできないのでしょうか? この問いに現代の科学はこう答えています。 「ヒトはダイエットするようにデ…

筋トレによって脳が変わる〜最新のメカニズムが明らかに

筋力と筋肉の大きさには高い関係性があり(Fukunaga T, 2001)、筋肉が大きいほど筋力は強いと予測することができます。これは身体の大きい人は強いと感じることからも本能的に理解していることだと思います。 筋力 = 筋肉の大きさ では、このグラフを見てみ…

筋トレの効果を高める最新の3つの考え方〜Schoenfeld氏のインタビューより

アメリカのフィットネスメディアであるBarBendは、今年の10月、ひとりのフィットネス研究者のインタビューを掲載しました。 ニューヨーク州立大学のBrad Schoenfeld(ブラッド・シェーンフェルド)氏は、トレーニングに関する100以上の論文を発表し、多くの…

HMBが筋トレの効果を高める理由~国際スポーツ栄養学会のガイドラインから最新のエビデンスまで

「HMBがブタのタンパク質の分解を抑えるならば、ヒトでも同じ効果を期待できるのでは?」 1996年、アイオワ州立大学のNissenらは、HMBによる動物実験の結果をもとに、世界で初めてヒトに対する臨床実験を行い、HMBが筋タンパク質の分解を抑え、トレーニング…

筋肉の大きさから筋トレをデザインしよう

1990年後半、筋肉のもととなる筋タンパク質の合成作用を測定する技術が確立されると、2000年以降からスポーツ医学、スポーツ栄養学による新たな研究成果が数多く報告されてるようになりました。 その中で、レジスタンストレーニング(筋トレ)による筋肥大の…

筋トレが睡眠の質を高める〜世界初のエビデンスが明らかに

2017年7月のTime誌にある精神科医の話が掲載されていました。 精神科医のオークランダー氏は、多忙な仕事と不規則な生活から肉体と精神の不調を感じていました。そこで、かねてから自分が患者に「運動の重要性」を説いていたように、自分もトレーナーをつけ…

筋トレの効果を最大にするタマゴの正しい食べ方

世界有数のリサーチ会社であるMarkets and Marketsは、2017年3月、プロテイン・サプリメントの市場が今後、年6%の成長をつづけ、2022年には6兆円規模の巨大市場になるという予想を発表しました。 日本を含む先進国では「健康」が大ブームであり、スポーツ人…

BCAAが筋トレ後の筋肉痛を回復させるエビデンス

今、スポーツ栄養学の界隈では、BCAAと筋肉痛がトピックスになっています。 2017年9月、BCAAと筋肉痛について、テヘラン医科大学のRahimiらはメタアナリシスを報告し、同じ月にマルセイユ大学のFouréらはシステマティックレビューを報告したのです。 ✻メタア…

筋トレの効果を最大にするセット間の休憩時間を知っておこう(2017年9月版)

あなたの最適なセット間の休憩時間はどのくらいでしょうか? この問のこたえとなるシステマティックレビューが2017年9月、雑誌Sports Medicineに掲載されました。 *システマティックレビュー:質の高い研究データのみを集めて分析する、エビデンスレベルが…

筋トレの効果を最大にするウォームアップの方法を知っておこう

現代のスポーツ医学、スポーツ栄養学は、レジスタンストレーニング(筋トレ)の効果を最大にするための多くの因子を明らかにしてきました。 それはタンパク質の摂取量や摂取パターン、トレーニングの負荷量やセット数、セット間の休憩時間まで、科学の発展と…