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「脂肪を減らし、筋肉を増やすこと」がもっとも病気による死亡率を減少させる【最新エビデンス】


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 ダイエットをして体重を減らすと身体のラインが美しくなり、身体的な魅力が増します(Brierley ME, 2016)。それだけでなく、心血管疾患などの病気のリスクを軽減させ(Wing RR, 2011)、睡眠の質や気分が良好になり(Alfaris N, 2015)、健康度も増すことが報告されています。

 

 多くの人がダイエットに励み、体重を減らしたいと思う理由は、身体的魅力の増加(モテたい!)と健康度の増加(健康でいたい!)に集約されるでしょう。

 

 しかし、近年の健康科学では、体重を減らすことよりも、脂肪量と筋肉量の比率である身体組成を改善させることの重要性を唱えています。

 

 その中でも、もっとも注目されているのが「筋肉量」です。

 

 これまでは、体重を基準とした体格指数(BMI)によって身体的魅力度や健康度が計られていましたが、近年では脂肪量と筋肉量で構成される身体組成が新たな指標となりつつあるのです。

 

 今回は、健康においてBMIよりも身体組成が重要である理由と、「脂肪を減らし、筋肉を増やすこと」がもっとも病気による死亡率を減少させるという最新エビデンスをご紹介しましょう。



Table of contents

 

 

BMIでは計れない身体組成

 

 1972年、ミネソタ大学のKeysらは、人の身長は青年期以降からあまり変わらず、体重のみが増えたり減ったりと変化することから、体重を身長の2乗で正規化して体格の指標とする体格指数(BMI:Body mass index)を考案しました。

 

 BMI = 体重(kg)/身長(m)2

 

 BMIはその後50年間にわたって世界中で健康や病気における体格の定量的な指標として広く用いられてきました。

 

 日本肥満学会の定めた判定基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」で、肥満はその度合いによってさらに「肥満1度」から「肥満4度」に分類されています。

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図:肥満度の判定基準(日本肥満学会

 

 例えば、身長170cmで体重が90kgの男性のBMIは「31.1(90/1.7×1.7)」であり、肥満1度と判定されます。

 

  BMIが22になるときの体重が標準体重で、最も病気になりにくい状態とされています。25を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になり、30を超えると高度な肥満としてより積極的な減量治療を要するものとされています。

 

 さらに、BMIはすべての病気による死亡率の指標でもあり、BMIと死亡率の間には「J型」の関連があることが大規模調査で報告されています(Bhaskaran K, 2018)。

 

 このようにBMIは肥満だけでなく、病気の発症や死亡リスクの指標にも用いられているのです。

 

 しかし、近年の研究報告ではこれに疑義を唱える結果が示されています。

 

 なぜなら、BMIはあくまで体重と身長によって表される体格の指標であり、脂肪量と筋肉量の比率が加味されていないからです。これは同じBMIでも脂肪量が多く、筋肉量が少ない人(肥満)もいれば、脂肪量が少なく筋肉量が多い人(トレーニー)もいるということです(Bosy-Westphal A, 2021)。

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Fig.1:Bosy-Westphal A, 2021より筆者作成

 

 そこで、BMIに変わって注目されているのが「身体組成」です。



◆ 筋肉は病気による死亡率を減らしてくれる

 

 身体組成とは、身体を構成する組織の比率のことをいい、おもに脂肪量と脂肪を除いた除脂肪量の比率のことを指します。除脂肪量には筋肉や骨、臓器、血液などが含まれ、骨や臓器、血液の量は大きく変化しないため、除脂肪量はおもに筋肉量として捉えられています。

 

 つまり、身体組成は脂肪量と筋肉量の比率であり、身体組成の改善とは脂肪量が減り、筋肉量が増えることを意味します。

 

 身体組成 = 脂肪量:除脂肪量(≒筋肉量)

 

 身体組成の改善 = 脂肪量の減少 + 筋肉量の増加

 

 近年では、二重エネルギーX線吸収法(DEXA法)や生体インピーダンス法(BA法)、超音波法などの計測機器の発展によって脂肪量や筋肉量が正確に計測することが可能となり、BMIでは計測できなかった身体組成による病気の死亡リスクへの影響が明らかにされつつあるのです。

 

 腎臓病(腎不全)は、BMIが高い(肥満である)ほうが死亡率が低くなることが報告されています。通常、BMIが高いほうが死亡率は高くなるとされており、これは「肥満のパラドックス」と言われています。

 

 これに対して、慈済大学のLinらは慢性腎不全の死亡率について体脂肪率との関連を解析した結果、体脂肪率が高くなると死亡率も高くなることが示されました(Lin TY, 2017)。この体脂肪率の増加は除脂肪率の減少を意味しており、慢性腎不全の死亡率には除脂肪量(筋肉量)の減少が寄与していることが示唆されています。

 

 心臓病(心不全)では、BMIが低い「痩せ型の肥満」で死亡率が高くなることが報告されています。痩せ型の肥満は、脂肪量が多く、筋肉量が少ない身体組成であり、これも少ない筋肉量が死亡率の増加に影響していることを示しています(Chandramouli C, 2019)。

 

 心筋梗塞などの冠動脈疾患の死亡率においても、筋肉量が脂肪量よりも影響することが報告されています(Huang BT, 2015)。

 

 大腸がんでは、脂肪量が多いほうが死亡率が減少する肥満のパラドックスが認められていますが、近年の研究では、脂肪量とともに筋肉量が多いとさらに死亡率が減少することが報告されています(Charette N, 2019)。

 

 また、とくに筋肉量が死亡率に影響するのが病気の重症例です。

 

 重症な肺炎や心臓病などで集中治療室に入院した際、大腰筋の筋面積(Kou HW, 2019)や大胸筋の筋面積(Jaitovich A, 2019)が大きいほど死亡率が減少することが報告されています。筋肉量が多いほど、重症な病気の死亡率が減少しやすい傾向が示唆されているのです。

 

 2021年には、新型コロナウイルスの中等症から重症者の入院期間が筋肉量が多いほど短くなる関連性が報告されています(Gil S, 2021)。

 

 このように、BMIだけでは計れない脂肪量と筋肉量による身体組成が病気による死亡リスクに大きく影響を与えることが報告されており、とくに筋肉量が多いことは死亡率を減少させる要因として注目されているのです。

 

 そして2021年、身体組成がすべての病気による死亡率に与える影響についての最新エビデンスが報告されました。



◆ 脂肪を減らし、筋肉を増やすことがもっとも死亡率を減らす

 

 2021年、レーゲンスブルク大学のSedlmeierらは、これまでに報告された身体組成と死亡率との関連を調査した7つの研究報告を用いて、まとめて解析しました。

 

 対象は20~93歳(中央値:44歳)の16,155名の男女として、追跡期間の中央値は14年(3~21年)であり、その間に1347名の死亡が確認されました。これらのデータをもとに、脂肪量および筋肉量と死亡率との関連を解析し、年齢や性別、民族、糖尿病歴などで調整しました。

 

 その結果、脂肪量は死亡率とJ字型の関連が認められ、脂肪量が多いほど死亡率が高まることが示されました。これは、低い脂肪量(脂肪量指数7.3kg/m2)を基準とした場合、高い脂肪量(脂肪量指数13.0kg/m2)では「死亡率が50%増加する」ことを示唆しています。

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Fig.2:Sedlmeier AM, 2021より筆者作成

 

 一方、筋肉量は死亡率と逆J字型の関連を認めました。筋肉量が少ないほど死亡率が増加し、筋肉量が多いほど死亡率が減少することが示されました。これは、低い筋肉量(除脂肪量指数16.1kg/m2)と比較して、高い筋肉量(無脂肪質量21.9kg/m2)は「死亡率を30%減少させる」ことを示唆しています。

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Fig.3:Sedlmeier AM, 2021より筆者作成

 

 これらの結果から、Sedlmeierらは脂肪量を減らし、筋肉量を増やすことがもっとも死亡率の減少に寄与すると結論づけ、そのためには健康的な食事で脂肪量を減らし、中等度の強度で筋トレを行うことを推奨しています(Sedlmeier AM, 2021)。

 

 では、なぜ筋肉量が多いと病気による死亡率が減少するのでしょうか?



◆ 筋肉はエネルギー源の貯蔵庫!

 

 糖質や炭水化物に含まれるグルコースは効率的にエネルギーに変換できるため、私たちの脳には甘い糖質や炭水化物を好むようにプログラミングされています。

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 エネルギーに使用されなかった余ったグルコースは、グリコーゲンに形を変えて、その約8割が筋肉内に貯蔵され、その他は肝臓や腎臓に貯蔵されます。筋肉は「グルコースの貯蔵庫」なのです。

 

 また、筋肉のもととなる筋タンパク質は必須アミノ酸を材料にして合成されます。筋タンパク質が多く合成されると筋肉量が増えます。また、筋肉は筋タンパク質を分解することによって体内にアミノ酸を放出することもできます。筋肉は「アミノ酸の貯蔵庫」でもあるのです。

 

 そして、病気になったり、手術をしたり、重症化して集中治療室で治療を行われているときには、エネルギー不足になり、治癒するために多くのエネルギーが必要となります。そこで要になるのがエネルギー源となるグルコースアミノ酸を貯蔵している「筋肉」なのです。

 

 エネルギー不足になると、筋肉内に貯蔵していたグリコーゲンを分解してグルコースが体内に供給されます。さらにエネルギーが必要な場合には、筋肉のもとである筋タンパク質を分解し、材料となっていたアミノ酸を体内に放出します。このアミノ酸(アラニン)を使って肝臓でグルコースが生成されます(これを糖新生といいます)。生成されたグルコースは必要となる器官に運ばれて治癒の促進に使用されます。

 

 筋肉量が多いことは、貯蔵されるグリコーゲンやアミノ酸の量も多くなり、病気や手術のときのエネルギー不足を補う際に有利になるのです。これが筋肉量が多いと病気による死亡率が減少する理由とされています(Argilés JM, 2016)。

 



 現代の健康科学はBMIではなく、脂肪量と筋肉量の比率である身体組成が病気による死亡リスクの指標となることを明らかにしています。脂肪を減らすだけでなく、筋肉を増やすことは、多くの病気の生存率を高める重要な要因として注目されているのです。

 

 ダイエットによって脂肪を減らすことは、体型がスリムになり、確かに健康度を高めます。しかし、エネルギー(カロリー)を減らす食事制限は、脂肪量だけでなく筋肉量も減らしてしまいます。ダイエットで筋肉量が減ってしまっては意味がないのです。

ダイエットすると筋肉量や筋力が減ってしまう科学的根拠を知っておこう!

 

 真に魅力的に健康的になりたいのであれば、ダイエットに合わせて筋トレや高タンパク質の摂取を行いましょう。これにより筋肉量の減少を防ぐとともに、筋肥大の効果も期待できます。

筋肉を減らさない科学的に正しいダイエット方法を知っておこう!【食事編】

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◆ 筋トレの科学シリーズ

シリーズ①:筋肉を増やすための栄養摂取のメカニズムを理解しよう

シリーズ②:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取量を知っておこう

シリーズ③:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取タイミングを知っておこう

シリーズ④:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取パターンを知っておこう

シリーズ⑤:筋トレの効果を最大にする就寝前のプロテイン摂取を知っておこう

シリーズ⑥:筋トレの効果を最大にする就寝前のプロテイン摂取の方法論 

シリーズ⑦:筋トレの効果を最大にする運動強度(負荷)について知っておこう

シリーズ⑧:筋トレの効果を最大にする運動強度(負荷)の実践論

シリーズ⑨:筋トレの効果を最大にするセット数について知っておこう 

シリーズ⑩:筋トレの効果を最大にするセット間の休憩時間について知っておこう

シリーズ⑪:筋トレの効果を最大にするトレーニングの頻度について知っておこう

シリーズ⑫:筋トレの効果を最大にするタンパク質の品質について知っておこう

シリーズ⑬:筋トレの効果を最大にするロイシンについて知っておこう

シリーズ⑭:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取方法まとめ

シリーズ⑮:筋トレの効果を最大にするベータアラニンについて知っておこう

シリーズ⑯:いつまでも若々しい筋肉を維持するためには筋トレだけじゃ不十分?

シリーズ⑰:筋トレの効果を最大にするセット数について知っておこう(2017年7月版) 

シリーズ⑱:筋トレとアルコール摂取の残酷な真実

シリーズ⑲:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取量を知っておこう(2017年7月版)

シリーズ⑳:長生きの秘訣は筋トレにある

シリーズ㉑:筋トレの最適な負荷量を知っておこう(2017年8月版)

シリーズ㉒:筋トレが不安を解消するエビデンス

シリーズ㉓:筋肉量を維持しながらダイエットする方法論

シリーズ㉔:プロテインの摂取はトレーニング前と後のどちらが効果的?

シリーズ㉕:筋トレの前にストレッチングをしてはいけない理由

シリーズ㉖:筋トレの効果を最大にするウォームアップの方法を知っておこう

シリーズ㉗:筋トレの効果を最大にするセット間の休憩時間を知っておこう(2017年9月版)

シリーズ㉘:BCAAが筋肉痛を回復させるエビデンス

シリーズ㉙:筋トレの効果を最大にするタマゴの正しい食べ方

シリーズ㉚:筋トレが睡眠の質を高める〜世界初のエビデンスが明らかに

シリーズ㉛:筋肉の大きさから筋トレをデザインしよう

シリーズ㉜:HMBが筋トレの効果を高める理由~国際スポーツ栄養学会のガイドラインから最新のエビデンスまで

シリーズ㉝:筋トレの効果を高める最新の3つの考え方〜Schoenfeld氏のインタビューより

シリーズ㉞:筋トレによって脳が変わる〜最新のメカニズムが明らかに

シリーズ㉟:ホエイプロテインは食欲を抑える〜最新のエビデンスを知っておこう

シリーズ㊱:筋トレが病気による死亡率を減少させる幸福な真実

シリーズ㊲:プロテインは腎臓にダメージを与える?〜現代の科学が示すひとつの答え

シリーズ㊳:筋トレとアルコールの残酷な真実(続編)

シリーズ㊴:筋トレの効果を最大にする「関節を動かす範囲」について知っておこう

シリーズ㊵:筋トレが続かない理由〜ハーバード大学が明らかにした答えとは?

シリーズ㊶:筋トレと遺伝の本当の真実〜筋トレの効果は遺伝で決まる?

シリーズ㊷:エビデンスにもとづく筋肥大を最大化するための筋トレ・ガイドライン

シリーズ㊸:筋トレしてすぐの筋肥大は浮腫(むくみ)であるという残念な真実

シリーズ㊹:時間がないときにやるべき筋トレメニューとは〜その科学的根拠があきらかに

シリーズ㊺:筋トレの効果を最大にする新しいトレーニングプログラムの考え方を知っておこう

シリーズ㊻:筋トレは心臓も強くする〜最新のエビデンスが明らかに

シリーズ㊼:プロテインは骨をもろくする?〜最新の研究結果を知っておこう

シリーズ㊽:コーヒーが筋トレのパフォーマンスを高める〜その科学的根拠を知っておこう

シリーズ㊾:睡眠不足は筋トレの効果を低下させる~その科学的根拠を知っておこう

シリーズ㊿:イメージトレーニングが筋トレの効果を高める〜その科学的根拠を知っておこう

シリーズ51:筋トレ後のアルコール摂取が筋力の回復を妨げる?〜最新の研究結果を知っておこう

シリーズ52:筋トレ後のタンパク質の摂取は「24時間」を意識するべき理由

シリーズ53:筋トレが高血圧を改善させる〜その科学的根拠を知っていこう

シリーズ54:ケガなどで筋トレできないときほどタンパク質を摂取するべきか?

シリーズ55:筋トレは脳卒中の発症リスクを高めるのか?〜筋トレによるリスクを知っておこう

シリーズ56:筋トレを続ける技術〜意志力をマネジメントしよう

シリーズ57:筋トレ後にプロテインを飲んですぐに仰向けに寝てはいけない理由

シリーズ58:筋トレは朝やるべきか、夕方やるべきか問題

シリーズ59:筋トレの効果を最大にする食品やプロテインの選ぶポイントを知っておこう

シリーズ60:ベンチプレスをするなら大胸筋損傷について知っておこう

シリーズ61:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取パターンを知っておこう(2018年4月版)

シリーズ62:筋トレ後のタンパク質摂取に炭水化物(糖質)は必要ない?

シリーズ63:ホエイ・プロテインと筋トレ、ダイエット、健康についての最新のエビデンスまとめ

シリーズ64:筋トレの効果を最大にする「牛乳」の選び方を知っておこう

シリーズ65:そもそもプロテインの摂取は筋トレの効果を高めるのか?

シリーズ66:筋力を簡単にアップさせる方法~筋力と神経の関係を知っておこう

シリーズ67:筋力増強と筋肥大の効果を最大にするトレーニング強度の最新エビデンス

シリーズ68:筋トレは疲労困憊まで追い込むべきか?〜最新のエビデンスを知っていこう

シリーズ69:筋トレで疲労困憊まで追い込んではいけない理由(筋力増強編)

シリーズ70:筋トレで筋肥大の効果を最大にする「運動のスピード」を知っておこう

シリーズ71:筋トレで筋力増強の効果を最大にする「運動のスピード」を知っておこう

シリーズ72:ネガティブトレーニングは筋肥大に効果的なのか?〜最新エビデンスを知っておこう

シリーズ73:筋トレを続ける技術〜お金をもらえれば筋トレは継続できる?

シリーズ74:プロテインは腎臓にダメージを与える?〜ハーバード大学の見解と最新エビデンス

シリーズ75:筋トレによる筋肥大の効果は強度、回数、セット数を合わせた総負荷量によって決まる

シリーズ76:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取方法まとめ(2018年8月版)

シリーズ77:筋トレとHMBの最新エビデンス(2018年8月版)

シリーズ78:筋トレによる筋肉痛にもっとも効果的なアフターケアの最新エビデンス

シリーズ79:筋肥大のメカニズムから筋トレをデザインしよう

シリーズ80:筋トレの効果を最大にする週の頻度(週に何回?)の最新エビデンス

シリーズ81:筋トレ後のクールダウンに効果なし?〜最新のレビュー結果を知っておこう

シリーズ82:筋トレの総負荷量と疲労の関係からトレーニングをデザインしよう

シリーズ83:筋トレのパフォーマンスを最大にするクレアチンの最新エビデンス

シリーズ84:筋トレのあとは風邪をひきやすくなる?〜最新エビデンスと対処法

シリーズ85:筋トレのパフォーマンスを最大にするカフェインの最新エビデンス

シリーズ86:筋トレとグルタミンの最新エビデンス

シリーズ87:筋トレとアルギニンの最新エビデンス

シリーズ88:筋トレとシトルリンの最新エビデンス

シリーズ89:筋トレするなら知っておきたいサプリメントの最新エビデンスまとめ

シリーズ90:筋トレをするとモテる本当の理由

シリーズ91:高タンパク質は腎臓にダメージを与えない〜最新エビデンスが明らかに

シリーズ92:筋トレするなら知っておきたい食事のキホン〜ハーバード流の食事プレート

シリーズ93:筋トレを続ける技術〜マシュマロ・テストを攻略しよう

シリーズ94:スクワットのフォームの基本を知っておこう【スクワットの科学】

シリーズ95:スクワットのフォームによって筋肉の活動が異なる理由【スクワットの科学】

シリーズ96:スクワットの効果を最大にするスタンス幅と足部の向きを知っておこう【スクワットの科学】

シリーズ97:ベンチプレスのフォームの基本を知っておこう【ベンチプレスの科学】

シリーズ98:ヒトはベンチプレスをするために進化してきた【ベンチプレスの科学】

シリーズ99:デッドリフトのフォームの基本を知っておこう【デッドリフトの科学】

シリーズ100:デッドリフトのリフティングの基本を知っておこう【デッドリフトの科学】

シリーズ101:筋トレを続ける技術~脳をハックしよう!

シリーズ102:腕立て伏せの回数と握力から心臓病のリスクを知ろう!

シリーズ103:筋トレは朝やるべきか、夕方やるべきか?〜最新エビデンスを知っておこう

シリーズ104:筋トレによる筋肥大の効果は「週のトレーニング量」で決まる!【最新エビデンス】

シリーズ105:筋トレをすると「頭が良くなる」という最新エビデンス

シリーズ106:シトルリンは筋トレのパフォーマンスを高める【最新エビデンス】

シリーズ107:筋トレの休憩時間にやるべきこと、やってはいけないこと【最新エビデンス】

シリーズ108:筋トレ前の炭水化物(糖質)の摂取は必要ない?【最新レビュー】

シリーズ109:筋トレは週に〇〇セット以上行うと効果が減る?【最新レビュー】

シリーズ110:イケメンでない僕たちが筋トレをすべき理由

シリーズ111:筋トレは病気による死亡率を減らしてくれる【世界初のエビデンス】

シリーズ112:コラーゲンの摂取が筋トレの効果を高める【最新トピックス】

シリーズ113:スクワットで「膝をつま先より前に出してはいけない」という間違い【スクワットの科学】

シリーズ114:筋トレ後の水風呂が筋肥大の効果を減少させる?【最新トピックス】

シリーズ115:【牛乳vs牛肉】筋トレの効果を最大にする食品について知っておこう!

シリーズ116:太ると筋トレの効果が減ってしまう!?【最新トピックス】

シリーズ117:女性は男性よりも筋トレの効果が高いという最新エビデンス 

シリーズ118:筋トレで筋力をアップさせるための最小のトレーニング量を知っておこう!【最新エビデンス】

シリーズ119:筋トレとHMBの最新エビデンス【2020年版】

シリーズ120:科学的に正しい自己啓発法を知っておこう!【筋トレ編】

シリーズ121:ダイエットすると筋肉量や筋力が減ってしまう科学的根拠を知っておこう!

シリーズ122:筋肉を減らさない科学的に正しいダイエット方法を知っておこう!【食事編】

シリーズ123:筋肉を減らさずにダイエットするならタンパク質の摂取量を増やそう!

シリーズ124:ダイエット後のリバウンドを防ぐ「筋トレの方法論」を知っておこう!

シリーズ125:筋トレによる筋肥大の効果を最大化する「重量(強度)」の最新エビデンス【2021年版】

シリーズ126:タンパク質の摂取タイミングは「筋トレの前と後」のどちらが効果的か?

シリーズ127:睡眠前のタンパク質の摂取が筋トレによる筋肥大を最大化させる【最新エビデンス】

シリーズ128:筋トレによる筋肥大と除脂肪の効果を最大にする「プロテインの摂取パターン」を知っておこう!

シリーズ129:「脂肪を減らし、筋肉を増やすこと」がもっとも病気による死亡率を減少させる【最新エビデンス

 

 

◆ ダイエットの科学シリーズ

シリーズ1:「朝食を食べないと太る」というのは都市伝説?〜最新エビデンスを知っておこう

シリーズ2:ダイエットが続かないのは「寝不足」が原因?【最新エビデンス】

シリーズ3:テレビをつけたまま寝ると太る最新エビデンス

シリーズ4:コーヒーにはダイエット効果がある?【最新エビデンス】

シリーズ5:ダイエットするなら「太るメカニズム」を理解しよう!〜糖類編〜

シリーズ6:ダイエットするなら「太るメカニズム」を理解しよう!〜脂質編〜

シリーズ7:筋トレをして筋肉を増やせばダイエットできる説を検証しよう!

シリーズ8:ソイ・プロテインなどの大豆食品によるダイエット効果の最新エビデンス

シリーズ9:太ると頭が悪くなる?最新エビデンスを知っておこう!

シリーズ10:ダイエットをすると頭が良くなる最新エビデンス【科学的に正しい自己啓発法】

シリーズ11:ダイエットすると筋肉量や筋力が減ってしまう科学的根拠を知っておこう!

シリーズ12:筋肉を減らさない科学的に正しいダイエット方法を知っておこう!【食事編】

シリーズ13:筋肉を減らさずにダイエットするならタンパク質の摂取量を増やそう!

シリーズ14:ダイエットで食欲を抑えたいならタンパク質を摂取しよう!

シリーズ15:タンパク質が食欲を減らすメカニズムを知っておこう!

シリーズ16:寝不足がダイエットの邪魔をする!〜睡眠不足が食欲を高める最新エビデンス

シリーズ17:ダイエットは超加工食品を避けることからはじめよう!

シリーズ18:ダイエットするなら「太る炭水化物」と「やせる炭水化物」を見極めよう!

シリーズ19:ダイエットするなら「白米よりも玄米」を食べよう!

シリーズ20:ダイエットするなら「やせる野菜と果物」を食べよう!

シリーズ21ダイエットするなら「健康に良い、やせる脂質」を食べよう!

シリーズ22:ダイエットするなら「おやつにナッツ」を食べよう!

シリーズ23:ダイエットするなら「ジュース(砂糖入り飲料)の中毒性」を断ち切ろう!

シリーズ24:ダイエットするなら「やせる飲みもの」を飲もう!

シリーズ25:タンパク質は食べるだけでエネルギーを消費できる!〜食事誘発性熱産生を知っておこう

シリーズ26:ダイエットするなら「赤い肉」よりも「白い肉」を食べよう!

シリーズ27:ダイエット中の食べすぎを防ぎたいなら、食事の前に「冷たい水」を飲もう!

シリーズ28:タンパク質はダイエットによる骨の減少を抑えてくれる!

シリーズ29:乳製品がダイエット効果を高める最新エビデンスを知っておこう!

シリーズ30:タンパク質がダイエット効果を高める最新エビデンスを知っておこう!

シリーズ31:週末に寝だめをしても睡眠不足による食欲の増加は防げない!

シリーズ32:ダイエットするなら運動よりも食事制限から始めるべき科学的根拠

シリーズ33:ダイエットを成功させたいなら「リバウンドのメカニズム」を知ってこう!

シリーズ34:ダイエットでリバウンドを防ぐなら「運動」をするべき科学的根拠

シリーズ35:ぽっこりお腹を減らしたいならダイエットで「運動」をするべき科学的根拠

シリーズ36:もっとも脂肪を減らす「有酸素運動の方法論」を知っておこう!

シリーズ37:やせたいところを筋トレしても「部分やせはしない」という残酷な真実

シリーズ38:ダイエットの成功には「筋肉量」が鍵になる科学的根拠

シリーズ39:ダイエット後のリバウンドを防ぐ「筋トレの方法論」を知っておこう!

シリーズ40:ダイエットするなら「ゆっくり食べる」べき最新エビデンス

シリーズ41:筋トレによる筋肥大と除脂肪の効果を最大にする「プロテインの摂取パターン」を知っておこう!

 

 

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◆ 参考文献

Brierley ME, et al. The Body and the Beautiful: Health, Attractiveness and Body Composition in Men's and Women's Bodies. PLoS One. 2016 Jun 3;11(6):e0156722. 

Wing RR, et al. Benefits of modest weight loss in improving cardiovascular risk factors in overweight and obese individuals with type 2 diabetes. Diabetes Care. 2011 Jul;34(7):1481-6.

Alfaris N, et al. Effects of a 2-year behavioral weight loss intervention on sleep and mood in obese individuals treated in primary care practice. Obesity (Silver Spring). 2015 Mar;23(3):558-64.

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Chandramouli C, et al. Association of obesity with heart failure outcomes in 11 Asian regions: A cohort study. PLoS Med. 2019 Sep 24;16(9):e1002916.

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