2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧
変形性膝関節症(膝OA)の発症とその進行には、遺伝的因子、性別的因子(女性に多い)、体重因子、環境因子など種々の因子が関与すると言われているが、現在ではメカニカルストレスが最も重要な因子として注目されている(Felson DT, 2013)。 日本人に多い…
先日のNHKスペシャル「シリーズ認知症革命」で紹介されていたフィンガー研究(FINGER study)の内容を詳しく見てみよう。 by WHO Ministerial Conference FINGER研究は、2015年6月にLancetに掲載された認知症予防の介入研究であり、今年、最もインパクトがあ…
膝内転モーメントは変形性膝関節症(膝OA)の重要なアウトカムである。股関節外転筋トレーニングが膝内転モーメントの減少に有効であるとされているが、近年のRCT、クリニカルトライアルによって、その効果は否定されている。しかし、股関節外転筋トレーニン…
変形性膝関節症(膝OA)に対する股関節外転筋トレーニングの有効性についての論争は過去10年以上続いており、巷ではこれを「股関節外転筋論争」と呼んでいる。 前回のエントリでは、股関節外転筋論争の全容を紹介した。その中で、膝OAでは股関節外転筋力が低…
前回、変形性膝関節症(膝OA)の予防において「歩行時の膝内転モーメントのピークとインパルスを如何に減少させるかが基本戦略になる」ということを考察した。 『変形性膝関節症の予防する基本戦略』 近年、膝OAのリハビリテーションでは、歩行時の膝内転モ…