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storke. 2011
亜急性期の脳卒中患者35人に対して、機能的電気刺激(FES)による自転車運動の効果について検討した報告。
約25分間のFES自転車運動を4週間行った場合、プラセボFESでの自転車運動を行った場合と比較して
・下肢運動機能(Motricity Index)、体幹機能(Trunk control test)、立位運動制御機能(Upright motor control test)、歩行スピード、ペダリング力と非対称性が改善した。
・さらに、その改善は3〜5ヶ月維持、改善された。
とのこと。
FES自転車運動による歩行能力の改善については、他でも報告されているように、その効果が認められている。今回の報告では、FES自転車運動による体幹機能(Trunk control test:TCT)の改善に注目している。TCTは、歩行能力改善の予測的指標として用いられており、亜急性期から体幹機能を向上させることが可能であれば、その後の歩行機能改善の促進が期待できるだろう。
脳卒中リハビリシリーズ
脳卒中リハビリ①:バランス感覚には、足底感覚へのアプローチ!
脳卒中リハビリ②:自転車トレーニングでは、速度一定でお願いします。
脳卒中リハビリ③:脳卒中早期からFES自転車運動で体幹機能を高めよう!
脳卒中リハビリ④:FES自転車運動は姿勢制御に効果的
脳卒中リハビリ⑤:自転車トレーニングは、ただ漕いでるだけじゃダメ。
脳卒中リハビリ⑥:自転車で突っ張る筋肉をほぐせるかも。
脳卒中リハビリ⑦:歩行スピードを高めたいなら、足関節背屈筋力を高めよう。
脳卒中リハビリ⑧:歩行距離をのばすには、やっぱり足関節背屈筋力?
脳卒中リハビリ⑨:上手に歩くためには、エンジンとブレーキ、どっちが大事?
脳卒中リハビリ⑩:歩行立脚期の機能改善には、この装具で。
脳卒中リハビリ⑪:遊脚期の足関節背屈を増強させる新しいトレーニング
脳卒中リハビリ⑫:視覚的フィードバックで知らないうちに歩行が変わる?
脳卒中リハビリ⑬:フィードバック療法で麻痺側の足を使えるようにしよう。
脳卒中リハビリ⑭:非麻痺側下肢も見逃すな。
脳卒中リハビリ⑮:ただ自転車を漕ぐだけではダメな根拠
脳卒中リハビリ⑯:片麻痺にもインソールは有効。
脳卒中リハビリ⑰:中殿筋への機能的電気刺激療法は、歩行の対称性を改善させます
脳卒中リハビリ⑱:効果的な立ち上がり練習の方法
脳卒中リハビリ⑲:立ち上がり動作と荷重感覚
脳卒中リハビリ⑳:筋力トレーニングだけでは効果なし
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