リハビリmemo

大学病院勤務・大学院リハビリテーション学所属の理学療法士・トレーナーによる「研究と臨床をつなげるための記録」

筋トレの前にストレッチングをしてはいけない理由

私たちは運動の前によくストレッチングをします。 これはストレッチングをすることによって怪我を予防できるというエビデンスにもとづいています(McHugh MP, 2010)。 怪我の予防をストレッチングの正のエビデンスとするのであれば、実はストレッチングには…

プロテインの摂取はトレーニング前と後のどちらが効果的?

「タンパク質をとるならトレーニング前が効果的だよ」 「いやいや、トレーニング後のほうが効果的だよ」 効果的なタンパク質の摂取はトレーニング前または後のどちらが良いのかというテーマは、スポーツ栄養学や運動生理学の分野で10年以上もの議論が続いて…

筋肉量を維持しながらダイエットする方法論

理想のダイエットとは何でしょうか? アメリカ・チャールストン大学のDudgeonらはこう答えています。 「筋肉量を維持しながら体重(脂肪)を減らす」 割れた腹直筋、肥大した大胸筋、盛り上がる上腕二頭筋、腸腰筋の浮き出たウエスト。多くのトレーニーがSNS…

腰痛の新しい考え方を知っておこう

1500年代、ポーランド出身の天文学者であるニコラウス・コペルニクスは、太陽が地球のまわりを回っているという経験論的な天動説を否定し、太陽を中心に地球などの惑星が周回していることを観測によって証明しました(地動説)。 天動説から地動説へという…

筋トレが不安を解消するエビデンス

ジムには多くの笑顔があります。 そこには悩みや不安を感じさせないトレーニーの姿があります。 これまで、筋トレが不安のようなネガティブな感情に与える効果的なエビデンスは示されていませんでした。今年8月、雑誌Sports medicineで世界で初めてレジスタ…

筋トレの最適な負荷量を知っておこう(2017年8月版)

「効果的な筋トレの負荷量は、最大負荷の70%以上の高負荷が望ましい」 2009年、アメリカスポーツ医学会は公式声明でこのように唱えました(American College of Sports Medicine. 2009)。 しかし、この頃から、運動生理学やスポーツ栄養学の分野では、大き…

ストレッチングが動脈硬化を改善させる

私たちの「血管」はとても柔らかくできており、伸び縮みします。しかし、加齢とともにその柔軟性は損なわれ、メタボリックシンドロームが加わることで、その劣化は加速します。 その結果が、動脈硬化です。 動脈硬化は、脳卒中や心筋梗塞、高血圧などの血管…

長生きの秘訣は筋トレにある

加齢とともに、私たちの筋肉は減少し、脂肪は増加していきます。 40歳から80歳までに筋肉は男性で10.8%、女性で6.4%減少し、それに対して内臓脂肪は男性で42.9%、女性で65.3%も増えることが報告されています(Yamada M, 2014)。 Fig.1:Yamada M, 2014より…

筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取量を知っておこう(2017年7月版)

2017年7月の雑誌BJSM(British Journal of Sports Medicine)に「トレーニング後のタンパク質の摂取量」についての最新のレビューとメタ解析の結果が報告されたのでキャッチアップしておきましょう。 今回のレビューで示されたメッセージは「トレーニング後2…

慢性の腰痛では大殿筋が筋萎縮する(論文紹介)

平成28年の国民生活基礎調査における有訴者率(病気やケガなどで自覚症状のある人の割合)で男性1位、女性2位となった現代の健康問題は何でしょうか? それは「腰痛」です。 図:平成28年の国民生活基礎調査より筆者作成 腰痛を発症させる動作のひとつに持ち…