筋トレをするなら、効果的に筋肉を大きく(筋肥大)させたいものです。
そのために欠かせないのが「エネルギー(カロリー)摂取量」です。エネルギー摂取量が不足していると筋トレをしても筋肥大の効果が損なわれてしまいます。
『ダイエットすると筋肉量や筋力が減ってしまう科学的根拠を知っておこう!』
逆に、必要以上のエネルギー摂取量を摂取すると脂肪が増えてしまいます。せっかく格好良い身体を目指しているのに、ぽっこりお腹になってしまっては元も子もありません。
筋肥大の効果を最大化させるためには、過不足ない最適なエネルギー摂取量を摂取する必要があるのです。
では、筋トレによる筋肥大の効果を最大化させるための「最適なエネルギー摂取量」をどのように把握したら良いのでしょうか?
今回は、筋トレのエネルギー摂取量について検証した近年の研究報告をご紹介しながら、このテーマについて考察していきましょう。
Table of contents
- ◆ まずは、自分のエネルギー必要量を知ろう!
- ◆ 筋トレによるエネルギー消費量を知ろう!
- ◆ 筋トレによるEPOCは無視してよい?
- ◆ 筋肥大を生じさせるためのエネルギー消費量を知ろう!
- ◆ 最適なエネルギー摂取量を算出してみよう!
- ◆ 筋トレの科学シリーズ
◆ まずは、自分のエネルギー必要量を知ろう!
筋肥大に最適なエネルギー摂取量を考えるときに、まず知るべきことが「自分のエネルギー必要量」です。
その理由について、減量の観点から考えてみましょう。
筋トレしながら筋肉量を減らさずに脂肪量だけを減らして減量するにはどうしたら良いのでしょうか?
この問いに、現代の運動生理学は、下記の方法論を提唱しています。
①自分のエネルギー必要量を把握する。
②そのエネルギー必要量を基準として、500kcalを上限としてエネルギー摂取量を減らす。
③1週間での減量の目安は「体重×0.5%」とする。
まず、1日のエネルギー摂取量をどのくらい減らせば良いのかを判断するための基準となる「自分のエネルギー必要量」を算出します。エネルギー必要量とは「1日のエネルギー消費量と釣り合うエネルギー摂取量」のことなので、自分の1日のエネルギー消費量を計算すれば良いということになります。
例えば、35歳の男性、体重70kg、身長170cm、座っていることの多いプログラマーのAさんのエネルギー必要量を計算する場合、推定式から「2307.2kcal」と推定されます。
『筋トレやダイエットをするなら自分の「エネルギー必要量」を知っておこう!』
Aさんが筋肉量を維持しながら脂肪量だけを減らして減量するには、500kcal以内のエネルギー制限を行うことが推奨されているため、エネルギー必要量から500kcalを減らした1800kcalを目安にしてエネルギー摂取量を制限すれば良い、ということになります。
『筋トレによる筋肥大の効果を減らさずに除脂肪するためのエネルギー摂取量の考え方』
ここからわかることは、効果的に減量するための最適なエネルギー摂取量を知るために、まずは自分のエネルギー必要量を把握しなければならないということです。
そして、エネルギー必要量を基準とすることは、筋トレによる筋肥大の効果を最大化させるための最適なエネルギー摂取量を知ることにもつながります。
◆ 筋トレによるエネルギー消費量を知ろう!
過不足なく筋肥大の効果を最大化させるための最適なエネルギー摂取量をどのように考えれば良いのかというと、自分のエネルギー必要量に「筋トレによるエネルギー消費量」と「筋肥大を生じさせるためのエネルギー消費量」を合わせたものと同等のエネルギー摂取量を摂取すれば良いということになります。
そこで、まず知るべきは「筋トレによってどのくらいのエネルギーを消費するのか?」ということです。
筋トレによるエネルギー消費量は、「筋トレをしたときのエネルギー消費量」と「筋トレをしたあとのエネルギー消費量」に分けられます。
では、筋トレをしたときのエネルギー消費量から算出してみましょう。
アメリカスポーツ医学会(ACSM)では、ジョギングなどの有酸素運動におけるエネルギー消費量の予測式は、酸素摂取量やMETs(メッツ)を用いたものが公開されています。しかし、これまで筋トレによるエネルギー消費量を算出する推定式は特定されていませんでした。
この問題に挑んだのがテキサスA&M大学のLytleらです。
Lytleらは、被験者に対してACSMが推奨する一般的な筋トレプログラムである8つのトレーニング(レッグプレス、チェストプレス、レッグカール、ラットプル、レッグエクステンション、トライセプスプッシュダウン、バイセプスカール)を最大筋力の60〜70%で8-12回、2-3セット(セット間の休憩は2分間)実施させました。
また、各トレーニング中の酸素摂取量を測定し、エネルギー消費量を計測するとともに、そのエネルギー消費量を予測する最良のモデルを解析しました。
その結果、筋トレをしているときのエネルギー消費量には、身長、年齢、脂肪量、除脂肪量、トレーニングの総負荷量の5つの変数が関与していることがわかりました。トレーニングの総負荷量とは、重量と回数(レップ数)、セット数をかけ合わせた総量のことをいいます。例えば、10kgのバーベル(重量)を10回、3セット行ったときの総負荷量は300kgになります。
そして、これらの変数を用いて筋トレをしたときのエネルギー消費量を予測する最良のモデルが特定されたのです。
筋トレをしたときのエネルギー消費量の推定式
エネルギー消費量 = 0.874×身長(cm)− 0.596×年齢(歳)− 1.016×脂肪量(kg)+ 1.638×除脂肪量(kg)+ 2.461×総負荷量×0.001(kg)− 110.742
では、先ほど例にあげたAさんが筋トレをしたときのエネルギー消費量を推定してみましょう。トレーニングの総負荷量は9000kgとします。
Aさん
身長:170cm
年齢:30歳
体重:70kg
脂肪率:20%
脂肪量:14.0kg
除脂肪量:56.0kg
総負荷量:9000kg
筋トレのエネルギー消費量 = 0.874×170 − 0.596×30 − 1.016×14.0 + 1.638×56.0 + 2.461×9000×0.001(kg)− 110.742 = 119.6kcal
ここから、Aさんの筋トレをしたときのエネルギー消費量は約120kcalであると推定することができます。
しかし、筋トレによるエネルギー消費量は「筋トレをしているとき」だけでなく「筋トレをしたあと」も生じることが示唆されています。
それが「運動後過剰酸素消費量(EPOC:Excess Post-Exercise Oxygen Consumption)」です。
◆ 筋トレによるEPOCは無視してよい?
運動後の過剰酸素消費量(EPOC)とは、簡単にいうと筋トレを終えたあとにもエネルギー消費量が増加することを言います。これは、筋トレをしたあとは休んでいてもボーナス的に安静時エネルギー消費量が増加して、1日のエネルギー消費量が増えることを意味します。
筋肥大の効果を最大化させるためには、EPOCによるエネルギー消費量も把握して、その分もエネルギー摂取量に追加して摂取する必要があります。
なぜ、EPOCが生じるのかというと、筋トレ後のミオグロビンの酸素貯蔵量の補充やアデノシン三リン酸(ATP)の再合成、換気や心拍数、体温の増加など、多くの要因がエネルギー消費量の増加に関わっているとされています(Børsheim E, 2003、Abboud GJ, 2013)
しかしながら近年では、EPOCは筋トレ後20〜30分ほどの短時間でもとの安静時エネルギー消費量に戻るとされています(Ratamess NA, 2014、João GA, 2021)。また、EPOCによるエネルギー消費量の増加量もほぼ影響がないほど最小である可能性が示唆されています。
では、筋トレによるEPOCはどのくらいと判断すれば良いのでしょうか?
Lytleらの解析の結果、EPOCの継続時間は筋トレを終えてから20〜30分以内にベースラインである安静時エネルギー消費量に戻ることが示され、その増加量は合計7.4kcalに留まりました。
Fig.1:Lytle JR, 2019より筆者作成
この結果から、Lytleらは、ACSMが推奨するような一般的な筋トレのメニューによって生じるEPOCは無視できるほどの量であるとしています。
これらの知見から、筋トレによるエネルギー消費量は、筋トレをしたあとのエネルギー消費量の増加は無視して、「筋トレをしているときのエネルギー消費量のみ」を考慮すれば良いということになります。
◆ 筋肥大を生じさせるためのエネルギー消費量を知ろう!
サンシャイン・コースト大学のSlaterらは、筋肥大の効果を最大化させるには、筋トレによるエネルギー消費量だけでなく、筋肥大を生じさせるためのタンパク質の摂取や筋タンパク質の代謝にともなうエネルギー消費量分も合わせて摂取するべきだというレビューを報告しています(Slater GJ, 2019)。
筋肥大の効果は筋肉のもとである筋タンパク質の合成量が分解量を上回ることで生じます。筋トレによって筋タンパク質の合成感度が高まり、そこでタンパク質を摂取することによって筋タンパク質を合成するための材料となる必須アミノ酸が吸収されて、合成量が増加し、筋肥大が生じます。
これが、筋トレにはタンパク質の摂取が重要であるといわれる理由です。
そして、筋トレによる筋タンパク質の合成感度は少なくとも筋トレ後の24時間は持続することが報告されており、筋肥大を最大化させるためには、筋トレ後の3食の食事で十分なタンパク質を摂取する必要があります。
『筋トレ後のタンパク質の摂取は「24時間」を意識するべき理由』
タンパク質の摂取量を増やすと誘発されるのが熱産生です。食事をするだけでもエネルギー量を消費しており、これを食事誘発性熱産生(DIT:Diet-Induced Thermogenesis)といいます。タンパク質はその構造的な特性(ペプチドが層になる構造をしている)から、消化の負担が多く、その分、DITが高まることが報告されています。
『タンパク質は食べるだけでエネルギーを消費できる!〜食事誘発性熱産生を知っておこう』
筋トレ後の筋肥大を最大化させるための最適なタンパク質の摂取量は1日あたり体重×1.6〜2.0gとされています。通常、タンパク質を体重×1.0g摂取しているアスリートが3.0gに摂取量を増やすとDITによるエネルギー消費量は1日あたり120kcal増加する可能性が示唆されています。
そのため、筋トレ後の24時間でタンパク質の摂取量を増やす場合、DITによるエネルギー消費量も増加することが予測されます。
さらに、タンパク質を摂取して必須アミノ酸を吸収すると筋タンパク質の合成が促進されます。筋タンパク質を合成するための翻訳や転写、細胞内でのタンパク質の移動などの過程のすべてでエネルギーが消費されます。しかしながら、このような筋タンパク質の代謝の亢進にともなうエネルギー消費量の増加は正確には計測されていません。
Slaterらはこれまでに報告された全身のタンパク質代謝における筋肉の割合を算出した研究報告(Waterlow JC, 1884、MacKenzie-Shalders KL, 2016)をもとに、DITによるエネルギー消費量を合わせて、筋肥大を生じさせるためのエネルギー消費量は「200〜300kcal」であると推定しています。
◆ 最適なエネルギー摂取量を算出してみよう!
これらの知見から、筋トレによる筋肥大の効果を最大化するための最適なエネルギー摂取量を下記のような順番で算出することができます。
①自分のエネルギー必要量を把握します。
②筋トレによるエネルギー消費量をLytleらの推定式から算出します。算出したエネルギー消費量をエネルギー必要量に追加します。
③さらに、筋肥大を生じさせるためのタンパク質摂取と筋タンパク質代謝によるエネルギー消費量である「200〜300kcal」を追加します。
これらを足し合わせたものが、過不足なく、筋肥大を最大化させるための最適なエネルギー摂取量になります。
最適なエネルギー摂取量 = エネルギー必要量 + 筋トレによるエネルギー消費量 + 筋肥大を生じさせるためのエネルギー消費量
では、先ほどのAさんを例にして、筋トレの日に摂取するべき最適なエネルギー摂取量を推定してみましょう。
Aさんのエネルギー必要量は2300kcalです。
Aさんは一般的な全身性トレーニングを行っており、総負荷量は9000kgほどでした。そこから筋トレをしたときのエネルギー消費量をLytleらの推定式から算出すると120kcalとなります。筋トレ後のEPOCの影響はわずかなので、Aさんの筋トレによるエネルギー消費量は120kcalであり、これを追加します。
Aさんは、筋トレをしたあとの3食の食事でタンパク質の摂取量を増やして摂取していました。ここから、タンパク質の摂取によるDIT、筋タンパク質の合成にかかるエネルギー消費量を合わせて200〜300kcalを追加します。
最適なエネルギー摂取量 = 2300kcal + 120kcal + 200〜300kcal
これらの結果、Aさんが筋トレの日に摂取するべき最適なエネルギー摂取量は「2620〜2720kcal」であることがわかります。
また、筋トレによる筋タンパク質の合成の促進は、筋トレの翌日も続きます。とくに筋トレを夕方や夜に行った場合は、翌日のエネルギー摂取量は筋肥大を生じさせるために必要となる200〜300kcalをエネルギー必要量に追加した「2500〜2600kcal」を摂取したほうが良いでしょう。
Aさんの最適なエネルギー摂取量
筋トレの日に摂取するべきエネルギー摂取量「2620〜2720kcal」
筋トレの翌日に摂取するべきエネルギー摂取量「2500〜2600kcal」
筋トレをした日にエネルギー摂取量が不足していては筋肥大の効果が損なわれてしまいます。反対に過剰なエネルギー摂取量を摂取すると脂肪量が増えてしまいます。効率的なボディメイクをするには、過不足なく筋肥大の効果を最大化するための「自分の最適なエネルギー摂取量」を摂取することが有効になるでしょう。
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◆ 筋トレの科学シリーズ
シリーズ①:筋肉を増やすための栄養摂取のメカニズムを理解しよう
シリーズ②:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取量を知っておこう
シリーズ③:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取タイミングを知っておこう
シリーズ④:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取パターンを知っておこう
シリーズ⑤:筋トレの効果を最大にする就寝前のプロテイン摂取を知っておこう
シリーズ⑥:筋トレの効果を最大にする就寝前のプロテイン摂取の方法論
シリーズ⑦:筋トレの効果を最大にする運動強度(負荷)について知っておこう
シリーズ⑧:筋トレの効果を最大にする運動強度(負荷)の実践論
シリーズ⑨:筋トレの効果を最大にするセット数について知っておこう
シリーズ⑩:筋トレの効果を最大にするセット間の休憩時間について知っておこう
シリーズ⑪:筋トレの効果を最大にするトレーニングの頻度について知っておこう
シリーズ⑫:筋トレの効果を最大にするタンパク質の品質について知っておこう
シリーズ⑬:筋トレの効果を最大にするロイシンについて知っておこう
シリーズ⑭:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取方法まとめ
シリーズ⑮:筋トレの効果を最大にするベータアラニンについて知っておこう
シリーズ⑯:いつまでも若々しい筋肉を維持するためには筋トレだけじゃ不十分?
シリーズ⑰:筋トレの効果を最大にするセット数について知っておこう(2017年7月版)
シリーズ⑱:筋トレとアルコール摂取の残酷な真実
シリーズ⑲:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取量を知っておこう(2017年7月版)
シリーズ⑳:長生きの秘訣は筋トレにある
シリーズ㉑:筋トレの最適な負荷量を知っておこう(2017年8月版)
シリーズ㉒:筋トレが不安を解消するエビデンス
シリーズ㉓:筋肉量を維持しながらダイエットする方法論
シリーズ㉔:プロテインの摂取はトレーニング前と後のどちらが効果的?
シリーズ㉕:筋トレの前にストレッチングをしてはいけない理由
シリーズ㉖:筋トレの効果を最大にするウォームアップの方法を知っておこう
シリーズ㉗:筋トレの効果を最大にするセット間の休憩時間を知っておこう(2017年9月版)
シリーズ㉘:BCAAが筋肉痛を回復させるエビデンス
シリーズ㉙:筋トレの効果を最大にするタマゴの正しい食べ方
シリーズ㉚:筋トレが睡眠の質を高める〜世界初のエビデンスが明らかに
シリーズ㉛:筋肉の大きさから筋トレをデザインしよう
シリーズ㉜:HMBが筋トレの効果を高める理由~国際スポーツ栄養学会のガイドラインから最新のエビデンスまで
シリーズ㉝:筋トレの効果を高める最新の3つの考え方〜Schoenfeld氏のインタビューより
シリーズ㉞:筋トレによって脳が変わる〜最新のメカニズムが明らかに
シリーズ㉟:ホエイプロテインは食欲を抑える〜最新のエビデンスを知っておこう
シリーズ㊱:筋トレが病気による死亡率を減少させる幸福な真実
シリーズ㊲:プロテインは腎臓にダメージを与える?〜現代の科学が示すひとつの答え
シリーズ㊳:筋トレとアルコールの残酷な真実(続編)
シリーズ㊴:筋トレの効果を最大にする「関節を動かす範囲」について知っておこう
シリーズ㊵:筋トレが続かない理由〜ハーバード大学が明らかにした答えとは?
シリーズ㊶:筋トレと遺伝の本当の真実〜筋トレの効果は遺伝で決まる?
シリーズ㊷:エビデンスにもとづく筋肥大を最大化するための筋トレ・ガイドライン
シリーズ㊸:筋トレしてすぐの筋肥大は浮腫(むくみ)であるという残念な真実
シリーズ㊹:時間がないときにやるべき筋トレメニューとは〜その科学的根拠があきらかに
シリーズ㊺:筋トレの効果を最大にする新しいトレーニングプログラムの考え方を知っておこう
シリーズ㊻:筋トレは心臓も強くする〜最新のエビデンスが明らかに
シリーズ㊼:プロテインは骨をもろくする?〜最新の研究結果を知っておこう
シリーズ㊽:コーヒーが筋トレのパフォーマンスを高める〜その科学的根拠を知っておこう
シリーズ㊾:睡眠不足は筋トレの効果を低下させる~その科学的根拠を知っておこう
シリーズ㊿:イメージトレーニングが筋トレの効果を高める〜その科学的根拠を知っておこう
シリーズ51:筋トレ後のアルコール摂取が筋力の回復を妨げる?〜最新の研究結果を知っておこう
シリーズ52:筋トレ後のタンパク質の摂取は「24時間」を意識するべき理由
シリーズ53:筋トレが高血圧を改善させる〜その科学的根拠を知っていこう
シリーズ54:ケガなどで筋トレできないときほどタンパク質を摂取するべきか?
シリーズ55:筋トレは脳卒中の発症リスクを高めるのか?〜筋トレによるリスクを知っておこう
シリーズ56:筋トレを続ける技術〜意志力をマネジメントしよう
シリーズ57:筋トレ後にプロテインを飲んですぐに仰向けに寝てはいけない理由
シリーズ58:筋トレは朝やるべきか、夕方やるべきか問題
シリーズ59:筋トレの効果を最大にする食品やプロテインの選ぶポイントを知っておこう
シリーズ60:ベンチプレスをするなら大胸筋損傷について知っておこう
シリーズ61:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取パターンを知っておこう(2018年4月版)
シリーズ62:筋トレ後のタンパク質摂取に炭水化物(糖質)は必要ない?
シリーズ63:ホエイ・プロテインと筋トレ、ダイエット、健康についての最新のエビデンスまとめ
シリーズ64:筋トレの効果を最大にする「牛乳」の選び方を知っておこう
シリーズ65:そもそもプロテインの摂取は筋トレの効果を高めるのか?
シリーズ66:筋力を簡単にアップさせる方法~筋力と神経の関係を知っておこう
シリーズ67:筋力増強と筋肥大の効果を最大にするトレーニング強度の最新エビデンス
シリーズ68:筋トレは疲労困憊まで追い込むべきか?〜最新のエビデンスを知っていこう
シリーズ69:筋トレで疲労困憊まで追い込んではいけない理由(筋力増強編)
シリーズ70:筋トレで筋肥大の効果を最大にする「運動のスピード」を知っておこう
シリーズ71:筋トレで筋力増強の効果を最大にする「運動のスピード」を知っておこう
シリーズ72:ネガティブトレーニングは筋肥大に効果的なのか?〜最新エビデンスを知っておこう
シリーズ73:筋トレを続ける技術〜お金をもらえれば筋トレは継続できる?
シリーズ74:プロテインは腎臓にダメージを与える?〜ハーバード大学の見解と最新エビデンス
シリーズ75:筋トレによる筋肥大の効果は強度、回数、セット数を合わせた総負荷量によって決まる
シリーズ76:筋トレの効果を最大にするタンパク質の摂取方法まとめ(2018年8月版)
シリーズ77:筋トレとHMBの最新エビデンス(2018年8月版)
シリーズ78:筋トレによる筋肉痛にもっとも効果的なアフターケアの最新エビデンス
シリーズ79:筋肥大のメカニズムから筋トレをデザインしよう
シリーズ80:筋トレの効果を最大にする週の頻度(週に何回?)の最新エビデンス
シリーズ81:筋トレ後のクールダウンに効果なし?〜最新のレビュー結果を知っておこう
シリーズ82:筋トレの総負荷量と疲労の関係からトレーニングをデザインしよう
シリーズ83:筋トレのパフォーマンスを最大にするクレアチンの最新エビデンス
シリーズ84:筋トレのあとは風邪をひきやすくなる?〜最新エビデンスと対処法
シリーズ85:筋トレのパフォーマンスを最大にするカフェインの最新エビデンス
シリーズ86:筋トレとグルタミンの最新エビデンス
シリーズ87:筋トレとアルギニンの最新エビデンス
シリーズ88:筋トレとシトルリンの最新エビデンス
シリーズ89:筋トレするなら知っておきたいサプリメントの最新エビデンスまとめ
シリーズ90:筋トレをするとモテる本当の理由
シリーズ91:高タンパク質は腎臓にダメージを与えない〜最新エビデンスが明らかに
シリーズ92:筋トレするなら知っておきたい食事のキホン〜ハーバード流の食事プレート
シリーズ93:筋トレを続ける技術〜マシュマロ・テストを攻略しよう
シリーズ94:スクワットのフォームの基本を知っておこう【スクワットの科学】
シリーズ95:スクワットのフォームによって筋肉の活動が異なる理由【スクワットの科学】
シリーズ96:スクワットの効果を最大にするスタンス幅と足部の向きを知っておこう【スクワットの科学】
シリーズ97:ベンチプレスのフォームの基本を知っておこう【ベンチプレスの科学】
シリーズ98:ヒトはベンチプレスをするために進化してきた【ベンチプレスの科学】
シリーズ99:デッドリフトのフォームの基本を知っておこう【デッドリフトの科学】
シリーズ100:デッドリフトのリフティングの基本を知っておこう【デッドリフトの科学】
シリーズ101:筋トレを続ける技術~脳をハックしよう!
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シリーズ103:筋トレは朝やるべきか、夕方やるべきか?〜最新エビデンスを知っておこう
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シリーズ119:筋トレとHMBの最新エビデンス【2020年版】
シリーズ120:科学的に正しい自己啓発法を知っておこう!【筋トレ編】
シリーズ121:ダイエットすると筋肉量や筋力が減ってしまう科学的根拠を知っておこう!
シリーズ122:筋肉を減らさない科学的に正しいダイエット方法を知っておこう!【食事編】
シリーズ123:筋肉を減らさずにダイエットするならタンパク質の摂取量を増やそう!
シリーズ124:ダイエット後のリバウンドを防ぐ「筋トレの方法論」を知っておこう!
シリーズ125:筋トレによる筋肥大の効果を最大化する「重量(強度)」の最新エビデンス【2021年版】
シリーズ126:タンパク質の摂取タイミングは「筋トレの前と後」のどちらが効果的か?
シリーズ127:睡眠前のタンパク質の摂取が筋トレによる筋肥大を最大化させる【最新エビデンス】
シリーズ128:筋トレによる筋肥大と除脂肪の効果を最大にする「プロテインの摂取パターン」を知っておこう!
シリーズ129:「脂肪を減らし、筋肉を増やすこと」がもっとも病気による死亡率を減少させる
シリーズ130:科学が明らかにした「モテるボディの絶対条件」を知っておこう!
シリーズ131:筋トレには「腹部を引き締める」除脂肪の効果がある!?
シリーズ132:筋トレによる筋肥大の効果を減らさずに除脂肪するためのエネルギー摂取量の考え方
シリーズ133:筋トレしながら筋肉量を維持して脂肪量を減らす「減量のペース」を知っておこう!
シリーズ134:筋トレで減量するなら注意したい「利用可能エネルギー量の不足」について知っておこう!
シリーズ135:筋トレやダイエットをするなら自分の「エネルギー必要量」を知っておこう!
シリーズ136:筋トレによる筋肥大の効果を最大化する「最適なエネルギー摂取量」を知っておこう!
◆ 参考文献
Slater GJ, et al. Is an Energy Surplus Required to Maximize Skeletal Muscle Hypertrophy Associated With Resistance Training. Front Nutr. 2019 Aug 20;6:131.
Lytle JR, et al. Predicting Energy Expenditure of an Acute Resistance Exercise Bout in Men and Women. Med Sci Sports Exerc. 2019 Jul;51(7):1532-1537.
Børsheim E, et al. Effect of exercise intensity, duration and mode on post-exercise oxygen consumption. Sports Med. 2003;33(14):1037-60.
Abboud GJ, et al. Effects of load-volume on EPOC after acute bouts of resistance training in resistance-trained men. J Strength Cond Res. 2013 Jul;27(7):1936-41.
Ratamess NA, et al. Acute oxygen uptake and resistance exercise performance using different rest interval lengths: the influence of maximal aerobic capacity and exercise sequence. J Strength Cond Res. 2014 Jul;28(7):1875-88.
João GA, et al. Acute Behavior of Oxygen Consumption, Lactate Concentrations, and Energy Expenditure During Resistance Training: Comparisons Among Three Intensities. Front Sports Act Living. 2021 Dec 15;3:797604.
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Waterlow JC, et al. Protein turnover with special reference to man. Q J Exp Physiol. 1984 Jul;69(3):409-38.
MacKenzie-Shalders KL, et al. Increasing Protein Distribution Has No Effect on Changes in Lean Mass During a Rugby Preseason. Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2016 Feb;26(1):1-7.