リハビリmemo

理学療法士・トレーナーによる筋トレやダイエットについての最新の研究報告を紹介するブログ

筋トレとHMBの最新エビデンス【2020年版】

HMBは筋トレの効果を高めるのでしょうか? 筋トレによる筋肥大の効果は、筋肉のもととなる筋タンパク質の合成が高まることによって得られます。筋タンパク質の合成を高めるには、その材料となるタンパク質を十分に摂取することが重要になります。 これが「筋…

書籍『これが世界標準! 科学が証明した最強の筋トレ』発売のお知らせ

5月20日、監修させていただいた書籍『これが世界標準! 科学が証明した最強の筋トレ』が宝島社様より発売されました。 これが世界標準! 科学が証明した最強の筋トレ 発売日: 2020/05/20 メディア: 単行本 前書「科学的に正しい筋トレ 最強の教科書」は、筋ト…

筋トレをして筋肉を増やせばダイエットできる説を検証しよう!

「筋トレをして筋肉を増やせば痩せられるのでしょうか?」 筋肉は人体最大の臓器です。そのため、筋肉を増やして基礎代謝量を増やせばダイエットできる!とよく言われています。 しかし、これは本当なのでしょうか? じつは、この問の答えはずいぶんと前に出…

ダイエットしたいなら「太るメカニズム」を理解しよう!〜脂質編〜

世界中でパンデミックとなっている新型コロナウイルスの感染を防ぐためには、密閉、密集、密接という3密を避け、ソーシャルディスタンス(社会的距離)をとり、手洗いをすることが有効とされています。 これらの予防法は新型コロナウイルスが飛沫や接触によ…

筋トレで筋力をアップさせるための最小のトレーニング量を知っておこう!【最新エビデンス】

筋力をアップさせるために、やみくもに高強度トレーニングをしている運動選手やトレーニーがいます。しかし、これでは効率的に筋力をアップすることは難しいでしょう。 そこで知りたいのが、確実に筋力をアップさせる「最小のトレーニング量」の科学的根拠(…

女性は男性よりも筋トレの効果が高いという最新エビデンス

男性と女性では、筋トレの効果に差があるのでしょうか? 筋トレの効果には、筋力が強くなる「筋力増強」と筋肉が大きくなる「筋肥大」があります。 これまで、筋トレの効果における性差について検証した研究では、男性のほうが効果が高いという報告もあれば…

ダイエットするなら「太るメカニズム」を理解しよう!〜糖類編〜

ゲームを攻略するためには、ルールや仕組みを理解しなければなりません。スポーツであっても、仕事であっても、そのルールを知らなければ参加することすらできません。逆に、ルールをしっかりと理解していれば戦略的にゲームを進めることができます。 では、…

筋トレするとモテる理由〜女性が好きな筋肉ランキングを知っておこう!

「筋トレをするとモテるようになりますか?」 この問に現代の進化心理学はこう答えています。 「モテるようになる」 「なぜなら、ヒトのこころは石器時代のままだから」 女優やモデル、アイドルが男性に人気があるように、多くの男性は若くて美人な女性を好…

筋トレの前にストレッチングをしてはいけない理由とその対応策【2019最新版】

「運動する前の静的ストレッチングは、運動のパフォーマンスを低下させる」 2006年、欧州スポーツ医学会が発表した公式声明(ステートメント)がスポーツ業界を震撼させました。 ストレッチングには怪我を予防する科学的根拠(エビデンス)が示されています…

筋トレするなら知っておきたい「タンパク質の摂取と糖尿病のリスク」〜最新エビデンスと予防戦略

「筋トレのあとはタンパク質を摂取しよう」 なぜ、筋トレのあとにタンパク質の摂取が必要なのかというと、筋トレしただけでは筋肉は肥大しないからです。 筋肉を大きく肥大させるには、筋肉のもととなる筋タンパク質の合成量を増やさなければなりません。筋…

筋トレとジョギングをすると「筋トレの効果が減少する」〜そのエビデンスと予防法を知っておこう!

「筋トレとジョギングをすると筋トレの効果が減ってしまうのは本当ですか?」 良く聞かれる質問ですが、現代のスポーツ科学はこう答えています。 「確かに筋トレとジョギングをすると筋トレの効果は減少する」 「しかし、それを予防する方法もある」 今回は…

筋トレのパフォーマンスを最大にするカフェインの最新エビデンスまとめ【2019年度版】

2018年、国際オリンピック委員会(IOC)はアスリートの運動能力を高めるサプリメントについてのコンセンサス・ステートメント(合意声明)を発表しました。 この合意声明は、サプリメントの効果を検証し、高いレベルの科学的根拠(エビデンス)を示したメタ…

筋トレ後の筋肉痛にフォームローラーは効果があるのか?【最新エビデンス】

筋トレをすると必ずと言っていいほど経験するのが「筋肉痛」ですよね。 正式にはトレーニング後に遅延して生じることから「遅発性筋肉痛(DOMS)」と言われます。 筋肉痛のメカニズムは解明されていませんが、現時点では過度なトレーニングが筋肉を損傷させ…

noteはじめます!

10月17日(木曜日)より、noteをはじめることにしました! おかげさまで、著書「科学的に正しい筋トレ 最強の教科書」も好評をいただいております。 科学的に正しい筋トレ 最強の教科書 作者: 庵野拓将 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/03/28 メディ…

太ると筋トレの効果が減ってしまう!?【最新トピックス】

筋トレでぽっちゃりしたお腹をムキムキのシックスパックにしたい! たるんだお腹を見ながら、こう思って筋トレに励む方もいるでしょう。 しかし、現実はそんなに甘くはありません。 近年、太っている方には残念な研究結果がスポーツ科学のトピックスになっ…

【牛乳vs牛肉】筋トレの効果を最大にする食品について知っておこう!

筋トレのあとはプロテイン。 これをルーティンとしているトレーニーは多いと思います。 しかしながら、筋肉の成長は少なくとも筋トレ後24時間まで続くことが報告されており、プロテインだけではなく、朝、昼、晩の3食の食事からもタンパク質を摂取すること…

筋トレ後の水風呂が筋肥大の効果を減少させる?【最新トピックス】

筋トレをしたあとの火照った体を水風呂で冷やすと気持ちいいですよね。 ところが、近年、筋トレ後の水風呂が筋肥大の効果を減少させることを示唆した研究結果が報告され、スポーツ科学界隈でトピックスになっているのです。 今回は、筋トレ後の水風呂が筋肥…

スクワットで「膝をつま先より前に出してはいけない」という間違え【スクワットの科学】

「スクワットで膝をつま先よりも前に出すと、膝を怪我する可能性がある」 1972年、マサチューセッツ大学のArielは、スクワットで膝をつま先よりも前に出すと膝関節に大きなストレス(剪断力)が生じ、怪我を誘発する可能性を報告しました(Ariel BG, 1972)…

コーヒーにはダイエット効果がある?【最新エビデンス】

コーヒーは健康に良い飲みものなのでしょうか? 1991年、世界保健機構(WHO)がコーヒーを「がんを引き起こす可能性のあるリスト」に追加したことによって議論が巻き起こりました。 その後、1000を超える研究結果が報告され、これらをまとめて検証した報告が…

テレビをつけたまま寝ると太る【最新エビデンス】

アメリカ・国立衛生研究所の研究者であるParkのもとにダイエットで悩む女性が訪ねてきました。 女性はこう嘆いていました。 「ダイエットしようとしても続きません・・・」 Parkは肥満につながる生活背景について詳しく聞き、彼女は高学歴で経済的にも豊かで…

コラーゲンの摂取が筋トレの効果を高める【最新トピックス】

「木を見て森を見ず」 これは物事の一部分や細かいところにフォーカスして、全体を見失うことを意味することわざです。 僕たちは「筋肉を大きくしたい」とか「もっと重たいバーベルを挙げられるようになりたい」という想いをもって筋トレに励んでいます。そ…

筋トレは病気による死亡率を減らしてくれる【世界初のエビデンス】

効率的で効果的な健康法はありますか? この問に現代のスポーツ医学はこう答えます。 「黙って筋トレをしなさい」 筋トレは、男性には男らしい肉体を、女性には美しいスタイルを与えてくれますが、これだけではありません。現代のスポーツ医学では、筋トレ…

イケメンでない僕たちが筋トレをすべき理由

なぜ、「筋トレをするとモテる」と言われるのでしょうか? この問に、進化の過程からヒトの心のありかたを学問する進化心理学は、こう答えています。 「筋肉量の多い男性は、病気に強く、健康的だから」 女性は子どもを生むとしばらくの間は子育てに追われる…

筋トレは週に〇〇セット以上行うと効果が減る?【最新レビュー】

筋トレで効果的に筋肉を大きくする(筋肥大させる)ためにはどうしたら良いのでしょうか? この問に現代のスポーツ科学はこう答えています。 「週単位の総負荷量を高めよう」 総負荷量とは、トレーニングの強度(重量)と回数、それにセット数をかけ合わせ…

ダイエットが続かないのは「寝不足」が原因?【最新エビデンス】

「ダイエットが続きません…」 ダイエットをしようと思っていても、ついつい食べ過ぎてしまったり、間食をしてしまうことがありますよね。しかし、それは「意志が弱い」ということなのでしょうか? 現代の睡眠医学は、ダイエットが続かない理由は他にもあると…

筋トレ前の炭水化物(糖質)の摂取は必要ない?【最新レビュー】

「筋トレの前に炭水化物(糖質)を摂取するとパフォーマンスが向上する」 多くのメディアやブログなどで筋トレの前には炭水化物(糖質)を摂取しようと言われています。しかし、現代のスポーツ科学や栄養学では、筋トレ前の炭水化物の摂取について、効果が…

「朝食を食べないと太る」というのは都市伝説?〜最新エビデンスを知っておこう

「朝食を食べないと太りやすい」 「だから、ダイエットしたいなら朝食をしっかり食べよう!」 これまで「朝食を食べない=太る」ということが”常識”とされていました。そのため、肥満の予防やダイエットをするなら朝食をしっかり食べることが推奨されてきた…

筋トレの休憩時間にやるべきこと、やってはいけないこと【最新エビデンス】

「どうすれば効率的に筋肉を大きくできるのでしょうか?」 この問に、現代のスポーツ科学はこう答えています。 「総負荷量を高めるようにトレーニングをデザインしよう」 トレーニングによって筋肉を大きくする(筋肥大させる)ためには、トレーニングの強…

シトルリンは筋トレのパフォーマンスを高める【最新エビデンス】

マリオはきのこを食べるとパワーアップします。ポパイはほうれん草を食べるとパワーアップします。これと同じように、筋トレの効果やパフォーマンスをアップさせるサプリメントがあります。このようなサプリメントを「エルゴジェニック・エイド」といいます…

筋肉量を維持したければ3食でしっかりとタンパク質を摂取しよう!【論文紹介】

筋肉のもととなる筋タンパク質は、24時間、いつも合成と分解を繰り返しています。ぼくたちの筋肉量が保たれているのは、筋タンパク質の合成される量と分解される量が釣り合っているからです。 トレーニングをしたあとにしっかりと食事やプロテインでタンパク…