リハビリmemo

理学療法士・トレーナーによる筋トレやダイエットについての最新の研究報告を紹介するブログ

筋力を増強させる最低限のトレーニング量を知っておこう!

筋トレを行うことによって、徐々にもち上げられるバーベルの重量を増やすことができます。これは筋力が増強している結果であり、トレーニーにとっては重量の増加がトレーニングの励みになります。 筋力増強の効果は筋肥大とともに神経系の適応(運動の学習)…

筋トレするなら「フルレンジ」が効果的という最新エビデンス

筋トレで関節を動かす範囲のことを「可動域(レンジ)」といいます。 関節を全可動域にわたって動かすことを「フルレンジ」、部分的な可動域で動かすことを「パーシャルレンジ」といいます。 アームカールの場合、しっかり伸ばしたところ(0度)からしっかり…

筋トレによる筋力増強の効果を最大化する「タンパク質の摂取量」を知っておこう!【最新エビデンス】

筋トレによる筋肥大の効果を高めるためには、タンパク質の摂取が欠かせません。 なぜなら、筋トレしただけでは、筋肉は大きくならないからです。 筋肉のもととなる筋タンパク質は、24時間、いつも合成と分解を繰り返しており、合成量と分解量が等しいことで…

筋トレで筋肥大の効果を最大化するには疲労困憊まで追い込むべきか?【最新エビデンス】

「筋トレで筋肥大の効果を最大化させるには、疲労困憊まで追い込むべきなのでしょうか?」 この問いに現代のスポーツ科学はこう答えています。 「それは、あなたのトレーニング経験によって異なります」 筋肥大の効果は、トレーニングの強度(負荷量)と回数…

筋トレの効果を最大化する「トレーニングの順番」を知っておこう!【最新エビデンス】

筋トレによる効果には主に筋肉を大きくする「筋肥大」と、筋力を強くする「筋力増強」があります。現代のスポーツ科学は、この2つの効果を最大化させるための方法論を明らかにしつつあります。 筋肥大の重要な因子とされているのが「トレーニングの総負荷量…

筋トレのあとに吐き気などの消化管症状が生じるメカニズムと対処法を知っておこう!【最新エビデンス】

筋トレのあとに「吐き気がする」、「お腹の調子が悪くなる」といった相談を受けることがあります。 このような筋トレ後の体調不良の原因として、ネット上では酸欠や脱水症状、睡眠不足や消化不良などが挙げられています。これらも原因の一端を担いますが、最…

ほうれん草(緑葉野菜)を食べると筋トレのパフォーマンスがアップする最新エビデンス

ほうれん草を食べると超人的なパワーを出すキャラクターといえば「ポパイ」です。 「ポパイ」は水夫のポパイと恋人のオリーブ、そしてポパイの天敵である大男ブルータスの3人が繰り広げる1930年代のコメディで、日本でも人気のアニメでした。 ポパイはほうれ…

筋トレ後にタンパク質+炭水化物(糖質)を摂取しても筋肥大の効果はアップしない【最新エビデンス】

「筋トレ後にタンパク質+炭水化物(糖質)を摂取すると筋肉を2倍効率的にアップできる」 以前、よく見られたメディアのキャッチコピーですが、現代のスポーツ科学は、このように述べています。 「筋トレ後にタンパク質に合わせて炭水化物(糖質)を摂取して…

筋トレするなら知っておきたいオメガ3の効果と摂取タイミング【最新エビデンス】

筋トレするなら、ぜひ知っておきたいのが「オメガ3のもつ効果とその摂取タイミング」です。 筋トレで重要な栄養素といえばタンパク質です。筋トレの効果を最大化するためのタンパク質の摂取量や摂取タイミングなどの方法論はすでに明らかにされています。 『…

筋トレ前の炭水化物(糖質)の摂取は必要ない?【2022年版】

「筋トレの前に炭水化物(糖質)を摂取するとトレーニングのパフォーマンスが向上する」 多くのメディアや動画などで筋トレの前には炭水化物(糖質)を摂取しようと推奨されています。なぜ、推奨されているのかというと、筋トレのエネルギー源が主に「筋グリ…

筋トレで減量が辛いときには「ダイエットブレイク」を取り入れてみよう!

筋トレで減量するときやダイエットするときに大きな障壁となるのが「続けることの難しさ」です。 筋トレをして筋肉量を増やしながら、脂肪量を減らすには「効果的な減量」をしなければなりません。現代のスポーツ医学は、効果的な減量の方法論について、3つ…

筋トレによる筋肥大の効果を最大化する「最適なエネルギー摂取量」を知っておこう!

筋トレをするなら、効果的に筋肉を大きく(筋肥大)させたいものです。 そのために欠かせないのが「エネルギー(カロリー)摂取量」です。エネルギー摂取量が不足していると筋トレをしても筋肥大の効果が損なわれてしまいます。 『ダイエットすると筋肉量や…

筋トレやダイエットをするなら自分の「エネルギー必要量」を知っておこう!

筋トレやダイエットの効果を最大化させるうえで重要になるのが「最適なエネルギー摂取量を摂取する」ことです。 食事で摂取するエネルギー摂取量と、生命活動や身体活動で消費するエネルギー消費量によるエネルギーバランスによって体重や身体機能は影響を受…

筋トレで減量するなら注意したい「利用可能エネルギー量の不足」について知っておこう!

魅力的で健康的な身体を手に入れるためには、筋肉を大きくする「筋肥大」とともに、脂肪を減らす「除脂肪」の効果を高めることが重要です。 『科学が明らかにした「モテるボディの絶対条件」を知っておこう!』 『「脂肪を減らし、筋肉を増やすこと」がもっ…

筋トレしながら筋肉量を維持して脂肪量を減らす「減量のペース」を知っておこう!【最新エビデンス】

筋肉量を増やして、脂肪量を減らすことは、病気に強く健康的な身体を与えてくれるとともに身体的な魅力度を高めてくれます。 『「脂肪を減らし、筋肉を増やすこと」がもっとも病気による死亡率を減少させる』 『科学が明らかにした「モテるボディの絶対条件…

筋トレによる筋肥大の効果を減らさずに除脂肪するためのエネルギー摂取量の考え方【最新エビデンス】

脂肪量を減らす除脂肪の効果を高めるには、エネルギー(カロリー)摂取量を減らすことにより、エネルギー摂取量がエネルギー消費量を下回るマイナスのエネルギーバランスにすることが効果的です。 そこで問題となるのがマイナスのエネルギーバランスにする…

筋トレには「腹部を引き締める」除脂肪の効果がある!?【最新エビデンス】

筋トレの目的といえば、筋肉を大きくする「筋肥大」です。 近年では、筋トレによる筋肥大の効果を最大化させるためのトレーニングやタンパク質の摂取についての科学的に正しい方法論が明らかにされています。 『科学的に正しい筋トレ 最強の教科書』 そして…

科学が明らかにした「モテるボディの絶対条件」を知っておこう!

「筋トレをするとモテる」 これは都市伝説ではなく、科学的検証の結果にもとづく事実です。 男性の身体の筋肉量と女性が男性を評価する魅力度は「逆U字型」の関係であることが示されており、ある程度、筋肉量が多いほど魅力度が高くなることが報告されてい…

「脂肪を減らし、筋肉を増やすこと」がもっとも病気による死亡率を減少させる【最新エビデンス】

ダイエットをして体重を減らすと身体のラインが美しくなり、身体的な魅力が増します(Brierley ME, 2016)。それだけでなく、心血管疾患などの病気のリスクを軽減させ(Wing RR, 2011)、睡眠の質や気分が良好になり(Alfaris N, 2015)、健康度も増すことが…

ダイエットの5つの新常識

新刊「科学的に正しいダイエット 最高の教科書」から『序章:ダイエットに関する5つの「新常識」』を出版社の許可を得て掲載します。 ダイエットに必勝法はありませんが、進化論や睡眠医学、栄養学、運動生理学などの現代の科学は最新の研究報告からダイエッ…

筋トレによる筋肥大と除脂肪の効果を最大にする「プロテインの摂取パターン」を知っておこう!

筋トレをするなら、目指すべきは筋肉量を増やして脂肪量を減らした「魅力的な身体」です。 カリフォルニア大学の研究報告によると、UCLAの女性(平均年齢19歳)を対象に、筋肉量が異なる男性の体格が描かれたシルエットを見せて、魅力的に感じる体型を選択さ…

新刊『科学的に正しいダイエット 最高の教科書』発売のお知らせ

新刊「科学的に正しいダイエット 最高の教科書」がKADOKAWA様より発売されます。 発売日は10月29日になります。 単行本 科学的に正しいダイエット 最高の教科書 作者:庵野 拓将 KADOKAWA Amazon Kindle 科学的に正しいダイエット 最高の教科書 作者:庵野 拓…

睡眠前のタンパク質の摂取が筋トレによる筋肥大を最大化させる【最新エビデンス】

筋トレによる筋肥大の効果を最大化するためには、タンパク質を効果的に摂取する「タンパク質の摂取戦略」が重要になります。 現時点では、タンパク質を筋トレ前後あるいは筋トレ後の24時間で最適な摂取量を、最適な摂取パターンで摂取することが推奨されてい…

タンパク質の摂取タイミングは「筋トレの前と後」のどちらが効果的か?【最新エビデンス】

筋トレによる筋肥大の効果を最大化するためには、筋トレ前後のどちらのタイミングでタンパク質を摂取したほうが良いのでしょうか? このテーマについては多くの検証がなされており、筋トレ前の摂取でも、後の摂取でも筋肥大の効果が高まることが報告され、10…

筋トレによる筋肥大の効果を最大化する「重量(強度)」の最新エビデンス【2021年版】

「筋トレで筋肉を大きくする(筋肥大させる)ためには、バーベルの重量をどのように設定すれば良いでしょうか?」 この問に現代のスポーツ医学は、つぎのように答えています。 「筋肥大の効果はバーベルの重量(強度)では決まらない」 「軽い重量(低強度)…

ダイエットするなら「ゆっくり食べる」べき最新エビデンス

「早食いが太りやすいのは本当なのでしょうか?」 早食いは肥満のもととも言われますが、この問いに現代の栄養学はこう答えています。 「早食いは体重増加のリスクを高める」 「とくに、ある食品を早食いすることはもっとも太るリスクを高める」 今回は、早…

ダイエット後のリバウンドを防ぐ「筋トレの方法論」を知っておこう!

ダイエットは食事制限だけでも体重を減らすことができますが、リバウンドを防いで長期的にダイエットを成功させるためには、運動を合わせて行うことが推奨されています。 『ダイエットでリバウンドを防ぐなら「運動」をするべき科学的根拠』 また、近年では…

ダイエットの成功には「筋肉量」が鍵になる科学的根拠【最新エビデンス】

なぜ、多くの人がダイエットのあとにリバウンドしてしまうのでしょうか? この難題に栄養学や運動生理学、脳科学などの現代の科学が挑んでおり、ひとつの解として挙げられているのが「恒常性」です。 ダイエットにより脂肪が減ると、減った脂肪を取り戻そう…

やせたいところを筋トレしても「部分やせはしない」という残酷な真実

書店や動画サイトには「腹筋をしてウエストをスリムにしよう!」、「脚の筋トレをして脚を細くしよう!」といった「やせたいところを筋トレすれば、部分やせする」という書籍や動画があふれています。 これに対して、現代のスポーツ医学はこう警鐘を鳴らして…

もっとも脂肪を減らす「有酸素運動の方法論」を知っておこう!

ダイエットで運動を取り入れることは、食欲を抑え、エネルギー消費量を高めることでリバウンドを防ぐとともに、生活習慣病の原因である内臓脂肪の減少にも有効であることが報告されています。 『ダイエットでリバウンドを防ぐなら「運動」をするべき科学的根…